※リプロダクト品のイームズチェアとは別に,オリジナルのイームズチェアを実際に購入して,比較した記事ではございません。
イームズチェアのリプロダクト品を購入して一年が経ちました
こんにちは,『rinkuru/リンクル』です。
今回レビューするのは,名作チェアとの呼び声高い『イームズシェルチェア』のリプロダクト品。
カラーは部屋にも馴染みやすいブラックを,脚には高級感のあるシルバーを選びました。
家具好きな方なら,知らない人はいないであろうイームズチェアですが,リプロダクト品なら3000円~10000円ほどで購入することも可能です。
ちなみに私は,楽天サイトにて5990円(送料無料)で購入することができました。
「リプロダクト品ってやっぱり粗悪品なの?」「購入するならオリジナルの方がいい?」そんな悩みを抱える皆さんの参考になる記事になればと思います。
- イームズチェアの購入を検討している
- オリジナルとリプロダクトの違いを知りたい
- リプロダクト品の品質が気になる
こんな方には特におすすめの記事です。
名作チェア『イームズシェルチェア』の魅力
アメリカの家具メーカーである『HermanMiller(ハーマンミラー)』社からのオファーを受け,デザイナーである『チャールズ&レイ・イームズ』夫妻がデザインした椅子のことを総称して,『イームズチェア』といいます。
椅子の名前としてすっかり定着してしまった『イームズチェア』の名前はデザイナーのラストネームが由来となっていたんですね。
というわけで,本来はイームズ夫妻がデザインして椅子であれば,全て『イームズチェア』と呼んでも問題ないわけですが,特に人気の『イームズシェルチェア』=『イームズチェア』と日本では認識している人が多いようです。
そんな『イームズチェア』の1番の魅力は,なんといってもデザイン性の高さだと思います。
その曲線美は360°どこから見ても様になり,どんな部屋にも馴染んでくれるシンプルなデザインです。
ブラックやホワイト等のダークカラーが広く流通してはいますが,カラーバリエーションも豊富なのであなた好みの品が必ず見つかるはずです。
また,椅子の脚部分も鉄製のシルバーカラーから木製のモノまであるので,シンプルながらその組み合わせは自由自在です。
格安で購入できる『リプロダクト』品とは??
イームズチェアにはHermanMiller(ハーマンミラー)社が手掛ける『オリジナル』品のほかに,『リプロダクト』品と呼ばれるものがあります。
一見すると,全く同じ外見をしてはいますが,オリジナル品が60000円~で取引されているのに対して,リプロダクト品は3000円から10000円ほどで購入できます。
そんなリプロダクト品ですが、版権が切れた製品を正規メーカー以外が製作した製品のことを総称してそう呼びます。(レプリカ、ジェネリック品とも呼ばれています)。
日本では発表から20年間の意匠権が認められているので、それ以降であれば,同じ形・デザインの商品を復刻生産することが認められているというわけですね。
つまり,イームズチェアの場合はオリジナル品であるHermanMiller(ハーマンミラー)社製(少数ですがドイツのvitra(ヴィトラ)社製もあり)のモノ以外であれば,リプロダクト品と呼ぶわけです。
※意匠権を無視して,違法に作られる『コピー』品とは別物ですのでご安心ください。
かつての名作チェアを現代の技術で復刻しているわけなので,リプロダクト品=粗悪品というわけではありませんが,製作メーカーも様々で値段もピンキリなため品質が安定しないこともあり,世間一般にはオリジナル品は「価格は高いものの,高品質で保証もしっかりしている」という認識が強いようです。
『リプロダクト』品ならでは?のデメリット
全てのリプロダクト品にいえることではないとは思いますが,私が実際に購入した『イームズチェア(リプロダクト品)』を1年間使ってみた,正直な感想をお伝えします。
鉄製の脚部分が錆(さび)ていた
楽天サイトでの購入から到着までの期間も短時間でしたし,やり取りもスムーズ,梱包されていた段ボールに凹み等の不備もなく,「購入してよかった~」と思っていました。
ところが,いざ開封してみると,鉄製の脚部分に錆(さび)が…
写真では伝わりづらい部分もありますが,ところどころに数か所,錆(さび)があったのは残念でした。
幸い座面部分に隠れて見えづらい部分でしたし,返品・返金も面倒だったのでそのまま受け取ることにしましたが,期待を裏切られ,「残念だな…」と感じました
脚の付け根部分からギシギシときしむ音が…
椅子に腰かける際,座っている体制を変える際…など,毎回ではないものの,脚の付け根部分からギシギシと椅子が音を立てることがあります。
※一年間使用して音がなるようになったわけではなく,購入した当時からのものです。
個人的な感想ではありますが,製品自体が悪いというよりは,自分で組み立てなければいけない『リプロダクト』品ならではの悩みなのだと感じました。
組み立ての工程は少ないのですが,ネジの閉めすぎ・緩めすぎ,ネジの角度…など「上手に」組み立てるのは意外と難しく,音は気になるものの私は妥協してしまいました。
座面に少し光沢あり??
外出した際にお店で見るオリジナル品のイームズチェアのブラックの座面がマッドな黒なのに比べて,我が家で使用しているリプロダクト品のブラックの方が光沢が少し強いような気がしました。
もしかしたら経年変化による違いなのかもしれませんが…
正直,光沢の有無のどちらがよいかは好みにもよりますし,はっきりと見て取れるような違いでもないので,個人的にはそんなに気にならない部分ですが,店頭で実物を見て購入される方は注意して見てみてください。
まとめ~なんだかんだ『リプロダクト』品でも満足~
『イームズシェルチェア』のリプロダクト品,いかがでしたか?
リプロダクト品に気になる箇所がないか…,オリジナル品と比べても全く遜色ないか…,といわれると,正直ある程度の差は「ある」と言わざるを得ません。
でも,圧倒的なコスパのよさを考慮に入れれば,全く気にならなくなると思います。
「オリジナル品を持っている」という『所有欲』をどうしても満たしたい方でなければ,リプロダクト品の購入を選択肢に加えて問題ないはずです。
- コスパを優先して,『イームズチェア』を購入したい
- 細かい品質が気にならない
- お試し品としてまずは安いもので試したい
そんな方はまず,リプロダクト品の『イームズチェア』を購入することをオススメします。
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